皆さんは、雨が降ると頭痛がしたり目眩がしたり、天気が悪くなると古傷が痛むなど、天気の変化で体調が悪くなることはありませんか?それは気象病かもしれません。
気象病とは、気候や天気の変化が原因でおこる体の不調の総称です。頭痛やめまい、疲労感、関節痛、喘息発作、気持ちの落ち込みなどさまざまな症状が出るのが特徴です。気候変化の激しい季節の変わり目や、雨の多い梅雨の時期、また台風が多い時期などに起こりやすいと言われています。気象病は、気圧・気温・湿度など気象の大きな変化によって自律神経が乱れることが原因で起こるといわれています。特に気圧が低下するときに症状が出やすいです。
気象病は天候が根本的な原因なため、治療はそれぞれの症状を改善する対症療法が主体となります。具体的には、頭痛に対しては鎮痛薬、めまいに対しては抗めまい薬、気管支喘息に対してはステロイドの点滴などが挙げられます。体内の水分循環を改善する漢方薬も効果があるといわれています。また、睡眠不足、ストレスや疲れなど不規則な生活習慣も気象病による自律神経の乱れを助長するため、生活習慣の改善も大切です。
気象の影響を受けない人にとっては、気象病の辛さというものはなかなか理解し難いかと思います。本人にとっては苦しい症状ですので、頑張りすぎず、体を休ませる事が大切です。また、周囲の人も気象病についての理解を深めることが、ご本人辛さの軽減にもつながります。
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