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NS橋爪

【哺乳のおはなし】

今日は赤ちゃんの哺乳についてお話していきます。

★上手に哺乳するには?

上手に哺乳するためには赤ちゃんの覚醒状態と哺乳意欲のアセスメントが必要です。もし入眠状態であれば、オムツ交換ややさしい声掛けなどで覚醒度を上げるか、可能ならば少し時間をずらし赤ちゃんの欲しがるサインに合わせてみましょう。

赤ちゃんのほしがるサイン:乳房を吸うように口を動かす・手を口に持っていく・クーとかハーという柔らかい声を出す・乳房を吸う時のような音を出す・素早く目を動かす・むずがる・・・などです。

赤ちゃんが泣くのは遅めのサインであり授乳に適した覚醒状態はstate3から5が望ましいです。啼泣が強いときは抱っこし落ち着いてから授乳しましょう。


★経口哺乳の開始時期

嚥下反射は在胎32~34週で確立され、吸啜-嚥下-呼吸の協調運動が確率するのは34週以降といわれています。また、早産児では、36~37週ごろまでは吸啜と呼吸の協調運動が困難なことが多いといわれています。


★哺乳時間と哺乳量の関係

正期産児の1回嚥下量は平均0.2mlですが、早産児は修正40週になっても0.1mlと、正期産児に比べて少なくなります。吸啜-嚥下₋呼吸の協調運動の確立が不十分であったり、慢性肺疾患や心疾患、神経・筋疾患・体重増加不良などは哺乳不良の要因となります。哺乳量を増やそうとして授乳を続けると、赤ちゃんの体力消耗や哺乳が苦痛体験として記憶され、哺乳不良を増長する結果となる場合もあるので哺乳開始から15~20分経過しても指示量や目標量が達成できない場合は残注入の検討も必要となります。

今日は以上となります。次回は哺乳瓶での飲ませ方のコツや症状に合わせた哺乳のサポートについてお話します。

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