幼い頃、『胸をしっかり張りなさい』『背筋をしっかり伸ばしなさい』と言われたことがある方は多いのではないでしょうか。そして今も背骨が曲がらない様に気を付け、良い姿勢をとるために意識しながら生活している方も多いと思います。
本日は一般的に良い姿勢はどのような姿勢か?どこを意識して姿勢を気をつければいいか?について解説していきます。
●良い姿勢とは
そもそも良い姿勢とは、どんな姿勢なのでしょうか。
良い姿勢は
①左右への体重の偏りがない姿勢であること
②足裏で地面をしっかりとらえられている
③足が真っすぐ伸び、骨盤の上に上半身が、その上に頭が一直線に乗っている姿勢です。
なぜこの姿勢が良いのでしょうか。それは全身の関節や筋肉の負担が少なくなるからです。
どこかが歪んでいたり、曲がっていたりするとその部分の負担が増え、関節の痛みや筋肉のこわばり、硬さがでてきてしまいます。
例えば上半身よりも頭が前に出ている姿勢は頭を支えるために首や肩甲骨周りの筋肉が働きすぎて硬くなってしまいます。つまり良い姿勢は全身の関節が安定した位置になるので、効率的に安定して動くことができるのです。
●姿勢が悪いと・・・
姿勢が悪いと身体の一部に極端な負荷がかかるため、身体のトラブルを引き起こしやすくなります。また、歪んだ姿勢により呼吸が浅くなり、十分な空気を体内に取り入れることができなくなる・身体は緊張状態が続く・疲れが取れにくい・集中力が続かないなど普段の生活にも影響を及ぼすことがあります。
人間の身体は全身つながっているのでどこかが歪み、一部分に負担がかかると身体のトラブルを引き起こしてしまうことがあります。
●姿勢をみるときの指標
姿勢をみる際には重心線(体重の通り道)というものが基準となります。
① 身体を横からみたとき
耳垂(耳たぶ)、肩峰(腕の付け根)、大転子(太ももの付け根)、膝関節前部、外果(外くるぶし)の約2㎝前方が一直線になっているか。
② 身体を後ろからみたとき
外後頭隆起(頭の後ろの出っ張り)、椎骨棘突起(背骨)、殿裂(お尻)、両膝関節内側の中心、両内果(内くるぶし)の中心が一直線になっているか。
①②のような指標を知ることで各関節・筋肉に対してどのような負荷がかかっているか推測することができます。
●正しい姿勢は足から
自分の足指をみてみてください。しっかり指が伸び地面を捉えていますか?浮いている指はありませんか?
足指を動かしてみてください。指を開く・閉じるが自由にできますか?大きく動きますか?
もしこれらのことができなければ姿勢も歪んでいることが多いです。
足指が使えていないと、足の筋肉が衰え、アーチがなくなったりします。その結果、身体の土台である足で体重を支えることが難しくなりバランスをとることができなくなるのです。
姿勢が悪さが気になる方や腰や膝が痛むという方がいましたら、まずは身体の土台である足(足指)をしっかり整えてあげるのが重要です。
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