子どもたちはすくすくと育ってできることが多くなっていき、色々なものに興味をもって触れる、口に入れる、突発的な動きをして家庭内で不慮の事故に繋がってしまうことがあります。家庭内でどんな危険が潜んでいるでしょうか?
転落、火傷、溺水、誤飲の4つに分けてみていきましょう!
今回は火傷についてです。
ハイハイやつかまり立ちができるようになる8ヶ月ごろから火傷をするリスクが高まります。子供の皮膚は大人よりも薄いため重症化もしやすい特徴があります。
火傷の深さとしてⅠ度からⅢ度に分類されます。また、体表の10%以上に及ぶ火傷は重症と判断します。
電気毛布、カイロなどは低温やけどの原因となりやすく、軽症に見えても皮膚の深部まで
進行していることがあるので注意が必要です。
【火傷しやすい環境と対応策】
・電気ケトル、ポット、炊飯器
→高温の蒸気が出るため手が届かないところに置きましょう。
もし倒れても蓋が開かないものや中身がこぼれないものを使用します。
電源コードを引っ張らない、ひっかからないように工夫しましょう。
赤ちゃんが近くにいるときや抱っこしたまま熱いものを扱わないようにしましょう。
・アイロン、ヘアアイロン、ストーブなど
→使用中はもちろん使用後の冷ましているときにも注意が必要です。
コードが引っかからないよう工夫しましょう。ストーブには安全柵をつけると良いです。
・鍋、グリルつきコンロ
→使用中、冷ましているときにも注意が必要です。鍋の取手にも触れないよう注意します。
・テーブルクロス
→テーブルクロスを敷いているテーブルに熱いお茶やカップ麺などを置いて、
テーブルクロスを引っ張り倒れて熱湯を被らないよう注意しましょう。
【火傷してしまったら‥】
顔の火傷や全身の火傷、ぐったりしたり出血している場合は救急車を呼びましょう。
手足の指の火傷は皮膚がくっついてしまうこともあるためすぐに受診します。
また、陰部の火傷や水泡ができる火傷も受診しましょう。
お家でできることとして、流水で10分程度冷やすと良いです。
このとき、水圧は強くしない、意識障害など低体温症状が出るため冷やしすぎない、服の上から熱湯などをかぶった場合は無理に脱がそうとせずに服の上から冷やす、水疱は破かない、などの注意が必要です。全身の火傷の場合は濡れたタオルで冷やしつつ上から乾いたバスタオルで保温しながら体温が下がらないように工夫します。
また、火傷部位を日光に当てない、摩擦は避けて、当日の入浴も避けるのが理想的です。
痛みが強いようであれば本人に処方された解熱鎮痛剤を飲みましょう。
塗り薬は火傷の程度によって異なります。自己判断で使用せず医師に相談してください。
生活環境の中には案外危険がたくさん潜んでいます。
もう一度子どもたちの行動を想像しながら今の環境を見直してみましょう。
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