◆季節性アレルギー性鼻炎
一般的に「花粉症」と呼ばれています。スギやヒノキ、カモガヤなどアレルゲンとなる樹木や草花の花粉を鼻から吸い込んで発症します。その花粉が飛ぶ季節のみ症状が現れます。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、喉のイガイガ感などの症状が続くとイライラしたり、思考力が低下したり、疲労、睡眠障害が現れたりと日常生活に支障が出てきます。
◇スギ花粉症
スギ花粉は地域によって異なりますが、およそ1月から4月にかけて飛散します。全国民の5人に2人もスギ花粉症がいると言われています。
◇ヒノキ花粉症
2月から5月にヒノキ花粉が飛散します。
スギ花粉の時期が過ぎても5月くらいまで症状がある人はヒノキ花粉症がありそうです。
◇シラカンバ
北海道や高地に多く、北海道中心にシラカンバ花粉症の方が増えています。
◇草花による花粉症
4月から11月にはイネ科のカモガヤや、8月から10月にはキク科のブタクサ、ヨモギなど道端や空き地、河川敷などに生えている草の花粉も花粉症の原因になります。
◆通年性アレルギー性鼻炎
くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状が季節を問わず現れます。通年性アレルギー性鼻炎の主な原因はコナヒョウダニやヤケヒョウダニと呼ばれる小さなダニやカビ、ペットの毛などがあります。特にダニは家の中の暖かく湿気のある布団や絨毯、畳を好みます。これらのフンや死骸が原因となります。
◆治療法について
◇対症療法
抗ヒスタミン薬(市販薬にもあるアレグラやクラリチンなど)、ステロイド点鼻薬、目薬など
◇アレルゲン免疫療法
アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで体をアレルゲンに慣らし、長期にわたって症状を抑えたり、和らげたりできます。現在はダニアレルギーとスギ花粉症に対して、舌下免疫療法があります。スギ花粉症はシーズンが始まる前の12月末までなら治療を始めることができます。
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