ハイハイの重要性
- PT岩島
- 2024年10月3日
- 読了時間: 2分
ハイハイとは、両膝と手のひらを床について身体を持ち上げ、両手両足を交互に動かして前に進む運動です。ハイハイをやり始めるのはだいたい生後8か月頃といわれています。
・ハイハイの効果
①脳への刺激・興味関心の広がり
ハイハイで一気に行動範囲が広がり、赤ちゃんはより多くの刺激を受け、脳や精神的な発達に繋がります。気になるもの、触りたいものに近づくことができ、お父さんやお母さんの近くやいろいろな場所へ自分でいけるようになるため興味・関心が広がります。
②目の発達
ハイハイの姿勢では顔をあげて前をみる必要があります。興味があるものを見つけると、頭や首を動かしながら、眼球も上下左右と動きます。
例えばボールが目の前で転がったら、そのボールの動きを目で追う「追視」は非常に重要です。ハイハイする時期は特に情報をインプットする時期なので物を色々な角度から見たりする経験は子どもの両目の発達に大きく影響します。この目の動きが今後の発達にとても重要になります。
③全身の筋力強化
ハイハイの姿勢では手(上肢)と足(下肢)、体幹の筋力を使い身体を支えます。そして姿勢支えながら前方に移動するため全身の筋力を使います。
④身体の協調性を促す
協調性とは目と手、手と脚など2つの力をバランス良く同時に使うということです。
この協調性がうまく働かないと、よく転んでしまったり、姿勢をうまく維持できないことにつながります。
・まとめ
ハイハイを始める時期には個人差があります。早くハイハイを始めたからといって、早くつかまり立ちや歩行するようになるとは限りません。ハイハイをする期間も赤ちゃんごと差があります。
うちの子は一度もハイハイしなかったけど大丈夫なのかと心配する親御さんもいるかと思います。ハイハイをせずに歩きまで獲得するお子さんは一定数はいらっしゃいます。少し大きくなった後でも『動物の歩く真似をしてみる』や『雑巾掛けレースをしてみる』 などハイハイと似た動作を遊びの中で練習できるとそれも脳や筋力の強化につながっていくので積極的に遊びの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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