top of page
NS外山

予防接種について

先日アメリカやイギリスで10年以上ぶりにポリオ患者が発生したとのニュースがありました。日本では1980年以降ワクチンによらないポリオの感染は起きていませんが、海外ではまだ流行している地域もあり持ち込まれる可能性があります。根絶にむけて予防接種を世界的にも行っていますが、まだそこには至っていません。


予防接種には主に3つの効果があります。

1. 本人が病気になりにくくする

2. 感染しても重症化しにくくする

3. 集団としての免疫が高くなる


日本で推奨されている予防接種は母子手帳の他日本小児科学会や国立感染症研究所が出しています。定期摂取のものや推奨されるものが変わったりするので、最新情報はインターネットで検索されるとよいかと思います。


最近の変更点では、

・インフルエンザ菌型(ヒブ)ワクチンやロタウイルスワクチンが定期接種に変更

・就学前に3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)ワクチンとポリオワクチンの任意接種の推奨

 ※就学前児の百日咳抗体価が低下しており、小学生で百日咳の重症化が増えたため推奨されています。また、ポリオ抗体価の低下が起きる前の接種も推奨されています。定期接種では4種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)の接種が可能ですが、任意接種となると内容は同じでも3種混合ワクチンとポリオワクチンの2つを打つこととなります。

・ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンが積極的勧奨に変更

 ※2022年8月現在、12歳-16歳(小学校6年生から高校1年生相当)女子で、2価ワクチンは10歳以上、4価ワクチンは、9歳以上から接種可能。積極的勧奨差し控えの期間に接種できなかった平成9-17年度(1997-2005年度)生まれの女性に対して、令和4-6年度(2022-2024年度)の3年間に限り、キャッチアップ接種が可能。9価ワクチンは任意接種での接種が可能となっています。

 ※男性は4価ワクチンを任意接種での接種が可能。世界的には男性への定期接種化する国も多く、HPVは性感染症であり尖圭コンジローマ等の感染予防目的、HPVは子宮頸がんだけでなく、咽頭がんや肛門がん、直腸がん、陰茎がんの原因となることが分かっており、これらのがんの発症予防目的として推奨されています。


小さなお子さんがいらっしゃると忙しくてつい忘れてしまうことがありますが、今は登録しておくと予防接種の時期が近付くとお知らせしてくれたり、予防接種歴を管理できるアプリも出されていますので、活用してみてください。


最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page