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NS多鹿

夏も要注意!食中毒・感染性胃腸炎の原因と予

猛暑が続きクーラーのかけすぎ等によって疲労や食欲不振、寝不足の状態になると免疫力も低下し夏バテ症状を引き起こします。

免疫力が低下している人の身体に食品や水を介して感染するほか、人から人・ペットから人へウイルスや細菌に感染することで感染性胃腸炎を引き起こします。夏の時期では高温多湿を好む細菌による細菌性胃腸炎が多くなりやすい。


〇細菌性胃腸炎の特徴

原因:サルモネラ菌、大腸菌(腸管出血性大腸菌O-157含む)、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌


原因となる食べ物の例:

 1)サルモネラ菌→卵や卵の加工品、加熱不足の肉、ペット(特にミドリガメ)

 2)大腸菌(腸管出血性大腸菌O-157含む)→加熱不足の肉、生野菜、井戸水

 3)腸炎ビブリオ→刺身、寿司、生魚に触れた手指やまな板から菌が移った他の食品

 4)カンピロバクター→生・加熱不足の鶏肉、調理中の取り扱い不足による二次感染

 5)黄色ブドウ球菌→おにぎりやいなり寿司、サンドイッチなど多岐にわたる


流行時期:細菌は高温多湿を好むため、6から8月にかけて多く発生する


主な症状:下痢、腹痛、発熱、嘔吐、血便


感染経路:

①経口感染…細菌に汚染された食べ物、水を生または加熱せず食べる。感染者が調理で接触した食品・水を汚染させたものを食べるなどで感染する


②接触感染…細菌の付いたタオル・食器・ドアノブ・手すりなどを触り、汚染された手指等を介して感染


③糞口感染…汚物(吐しゃ物や下痢の付いたオムツ)を処理し処置後の手洗いが不十分なことにより汚染された手指を介して細菌が口の中に入り感染(特に病原性大腸炎)


④飛沫感染…感染者から飛んだ唾液や分泌物を鼻や口から吸い込む感染


※細菌性胃腸炎になった時の注意点※

胃腸炎では、脱水症状に注意が必要です。成人・小児かかわらず嘔吐や下痢をくり返している際は注意しましょう。特に小児は水分調節機能が未熟なので、脱水になりやすい傾向にあります。十分に注意しましょう。


★脱水のサイン★

以下の症状がみられる場合は脱水状態の可能性が高いです。

①皮膚や唇が乾燥している

②おしっこの回数・量が少ない

③おしっこの色が濃い

④ぼんやりしていて眠りがち

⑤泣いていても涙が出ていない

⑥眼がくぼんでいる

⑦顔色が悪い


〇細菌性胃腸炎の予防方法

予防三原則を徹底しましょう!

①「付けない」

②「増やさない」

③「やっつける」


①「付けない」

細菌を食べ物・手指に付けないようにしましょう。

調理前・配膳前後だけでなく、生もの(卵・肉・魚など)を取り扱う前後、調理中に鼻をかむ・動物を触った後など小まめに手をあらい菌を付けないことが大切です。またまな板・包丁もしっかり洗いましょう。可能であれば熱湯消毒を行ないましょう。


②「増やさない」

食べ物についた細菌を「増やさない」ようにしましょう。

 多くの原因菌は高温多湿な環境を好み増殖が活発になります。

10度以下では増殖はゆっくり。-15度以下では停止します。

冷蔵庫で保管していてもゆっくりと細菌は増殖していきます。冷蔵庫に入っているからといって過信せず、早めに食べきってください。

作り置き等する場合は、可能であれば夏場は冷蔵庫では無く冷凍庫での保管をお勧めします。


③「やっつける」

 食べ物や調理器具に付いた細菌を加熱や熱湯殺菌によりやっつけましょう。

ほとんどの原因菌は加熱によって死滅します。肉料理(特にひき肉などの加工肉)は中心までしっかりと加熱して肉汁が透き通るまで調理しましょう。

 まな板・包丁・ふきんなどの調理器具は洗剤であらってから熱湯をかけて殺菌しましょう。


これらの予防三原則を意識して食中毒にならないように過ごしましょう!


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