【夜間時痛とは】
・肩関節疾患ではよくみられる夜間就寝中に目が覚めるような痛みのことです。
・夜間時痛の原因に関してはいくつかの要因が指摘されています。しかし根本的な原因のコンセンサスが得られていないのが現状です。
・主な原因として考えられるのは
① 滑膜炎による炎症
② 皮膚温の変化による血流の変動
③ 関節可動域の制限
④ 寝返りによる肩への負担などが挙げられています
【睡眠姿勢と夜間時痛の関係】
・そもそも痛みのある方はどのように寝ているのでしょうか?
・夜間時痛のある方は痛い側の肩を下にして寝ることが多いようです。
・しかしこれは肩の負担を増大させる可能性があります。
・では睡眠時はどのような姿勢であれば良いのでしょうか?
・夜間時痛のメカニズムから好ましいと考えられる睡眠姿勢は2つあります。
① 仰向け(背臥位)で寝る。
肩甲骨の下にタオルを入れると良い。
② 痛みのある肩を上にして横向きに寝る(側臥位)。
痛い肩の脇にタオルやクッションを挟むと良い。
【その他の対策】
睡眠時の姿勢以外にも
・冷却療法
・温熱療法
・運動療法
・薬物療法
などの対策が考えられます。
【まとめ】
・夜間時痛の根本的な原因については完全なコンセンサスは得られていません。
・しかし睡眠時の姿勢の工夫や適切な治療によって症状の改善が期待できます。
・痛みのある方は自分にあった睡眠姿勢を見つけ出すことが大切です。
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