言葉を覚えていく段階の小さな子どもたちは、まだ体の動きが不器用な状態にあります。
お口周りの動きも同様でまだまだ大人のように滑らかに動かすことができません。
よく耳にする「赤ちゃん言葉」はこのような状態から起こるもので小さなうちは当然の事です。例えば「おさかな」が「おちゃかな」になってしまうような状態ですね。
4歳頃になってくると、だんだんとお口周りの筋肉も発達し発音が明瞭になってくるお子様が多いと言われています。
「た行・か行」の言葉は少しずつきれいにお話しできてくる年齢です。
私たちが自然に話している言葉も実は舌を繊細に動かして発せられているもので、音によって難易度が異なり、獲得できる年齢には違いがあります。4歳ころに上手になってくる「た行・か行」、「さ行・ら行」は小学1年生頃でも少し難しいお子様もいると言われています。ですので、小さいうちに「さ行」がきれいに言えないからといって焦ることはなく、年齢によって少しずつ獲得できてくるものなのです。
ですが、発音が獲得できる年齢になっても赤ちゃんことばが抜けない、何か違和感がある話し方をする、といったお子様もいらっしゃるかと思います。
その場合には、まずはお耳がしっかり聴こえているかの検査をお勧めします。そして聴力に問題がないのに発音が獲得できない場合は発音の練習をしていく必要があります。
私たち言語聴覚士がよくお勧めするのはご家庭でお口を使った遊びをしながら、お口まわりの動きを鍛えていくことです!
シャボン玉や風船などお口を使った遊び、棒付きのキャンディーを舌をたくさん動かして舐めるなども効果的です。専門家に相談しながら、ぜひご家庭でも楽しみながら練習をしてみてくださいね!
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