子どもの睡眠について
- NS田中
- 2021年11月5日
- 読了時間: 4分
人間は眠らないと生きていけません。睡眠は人生の1/3を占めるとも言われています。特に育ち盛りの子どもにとって睡眠はとても大切なものになります。なぜ大切なのか、寝かしつけについてお伝えします。
【睡眠が大切な理由】
①成長ホルモンは寝ている間に分泌する
骨や体の形成に大きく関わり、成長に大きく影響する成長ホルモンは寝ている時に多く分泌されます。また、寝不足だと食欲不振にもつながります。3食の食事で成長に不可欠な栄養を摂れるようにしましょう。
②全身を休めている
日中動き回って疲れた体を睡眠で休め、体力を蓄えます。体だけでなく脳は記憶の整理も行なっています。子どもたちの脳には毎日新しい情報や知識が入ってきます。それらを整理して脳を発達させています。
③寝不足による影響
寝不足になるとさまざまな不調が生じます。集中力、記憶力の低下により学習に影響が出ます。注意力も散漫となるため事故やけがにもつながり兼ねません。また、慢性的な疲労、免疫力の低下、自律神経の乱れ、精神の面にも影響し、落ち着きがなくなる、イライラする、感情コントロールができないなど、体にも心にも良くない影響がたくさん出ます。将来的にも生活習慣病や肥満を引き起こす可能性が高くなることがわかっています。
【理想的な睡眠時間】
それでは何時間睡眠をとれると良いのでしょう?年齢別にわけてみていきます。
・生後1日目から3カ月→14〜17時間
この時期の赤ちゃんは、昼夜関係なく3時間程度の間隔を空けてミルクを飲んで眠るため、まとめてというよりはこまめに寝ることが多いです。
・4カ月から11カ月→12〜15時間
・1歳から2歳→11〜14時間
朝までまとめて眠られる子が増えてきます。14時間の睡眠をとらせたい場合、夜間は10-11時間、お昼寝を3-4時間にすると調整がつくでしょう。
・3歳から5歳→11〜13時間
この時期は夜の間にしっかり睡眠をとることができれば、お昼寝は必要ありません。5歳くらいになればお昼寝をしなくても、夜まで元気に過ごせる子も多くなります。
・6歳から13歳→9〜13時間
小学校に入学するとお昼寝ができないので、夜に必要な睡眠時間を確保しなければなりません。
・14歳から17歳→8〜10時間
この時期は部活動や受験勉強などで遅くまで起きている子どもたちが増えてきます。
【早寝するためには?】
理想の睡眠時間に近づくためには早寝する必要がありますね。早寝するためにはどんなことをすると良いでしょう?
・早起きの習慣づけ
起きるのが遅いお子様は1日のスタートが遅く、就寝時間も遅くなりがちです。まずは1週間を目安に、どれだけ遅く寝ても同じ時間に起こします。保護者の方々も同じように早起きの習慣をつけます。家事や自分のやりたいことなど、お子様が寝た後の時間も貴重だと思います。全て夜にするのではなく朝早く起きて充実した時間を過ごすのも良いのではないでしょうか?
また、休日もできるだけ生活リズムを変えないように過ごすと良いでしょう。
・太陽の光を浴びる
太陽の光を浴びるとセロトニン(眠くなるために必要なメラトニンというホルモンの材料)というホルモンが分泌されます。朝、太陽の光をしっかり浴びてセロトニンが分泌されると、夜はメラトニンが分泌されて早寝ができるようになります。
・お風呂は就寝1-2時間前
人は深部体温が下がると眠くなります。シャワーではなく、ゆっくり湯船に浸かって芯から体を温めましょう。
・スマホ、ゲームなどはしない
寝る前にスマホ、ゲーム、パソコンの画面を見てしまうと興奮してしまい、寝かしつけの妨げになります。また、ブルーライトはメラトニンの分泌を妨げるとも言われています。
・入眠の儀式
幼いお子様の寝かしつけでは、部屋を暗くしてトントンする、本を一冊読むなど、毎日同じことを繰り返してサイクルをつけると眠りやすくなります。
寝かしつけで疲れてしまう親御さんも多いかと思います。焦り、イライラがお子様にも伝わってしまうので、ゆったりとした気持ちで十分な睡眠時間を確保できるようにしましょう!

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