私たちは、身体の内部や外部から絶えず入ってくる多くの刺激を脳へ送っています。なかでも基礎感覚と呼ばれる「触覚」、「前庭感覚」、「固有感覚」の3つの感覚に「視覚」、「聴覚」を合わせた5つの感覚をバランスよく使いながら活動を行ないます。
様々な感覚系からインプットされた刺激に対して適切に処理し、環境に適応的な意味のある反応をアウトプットすることが出来る。この一連の処理過程の事を感覚統合といいます。
●基礎感覚について
触覚:皮膚への刺激を感知し、対象の素材や形状などを認知する。
前庭感覚:身体の傾きや動きなどの刺激を感知する。(情緒面として安心感や爽快感)
固有感覚:関節の動きや位置、動きに対する抵抗感などの刺激を感知する。
・子供たちの集中する力や学習する力をつけていくときの「土台」となるのが5つの感覚です。この感覚が1つでも不安定さがあるとその「土台」の上に位置する学習や運動の発達がうまくいかなくなります。
・土台のすぐ上に位置する自分の身体をイメージする、不慣れな運動を組み立てる活動ができるようになると、見たところに手が伸ばせることや形や音を区別できるようになってきます。
・様々な遊びや活動を経験しながら感覚を取り入れ、統合させることで、より複雑な運動能力や学習能力、コミュニケーション能力などを獲得することが出来ます。
遊びを通して最終的に「やりたいことが自信をもってできる」身体を作り、「できたという成功体験・達成感」を育むことを目指していきます。
●まとめ
1、「触覚」、「前庭感覚」、「固有感覚」「視覚」、「聴覚」を使って活動している。
2、運動や学習が5つの感覚を土台となっている。
3、その土台を見直していくことで学習や運動の発達が促される。
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