今回は、小児てんかんと闘っているお子様の生活する上での注意点についてお話します。
てんかん発作は、刺激やある出来事によって誘発される場合があり、治療していく上で誘発因子をなくせるようにすることが大切になります。
誘発因子には以下のようなものがあります。また年齢によっても因子が少し異なります。
・前学童期:発熱、感染症、入浴
・学童期から前思春期:疲労、睡眠不足、ストレス、感情の変化
・思春期:月経、疲労、睡眠不足、ストレス
発作を起きなくするために薬を飲み続けることはもちろん、疲労をためないように睡眠をしっかりとる、発熱や感染症にかからないように感染予防をしっかりするなど気をつけるべきことがたくさんありますね。その中でも、お風呂や感情の動きは生きている上で避けることは難しいです。
【お風呂】
・家族と一緒に入る
・お風呂場の鍵をかけない
・お湯の量を少なくする
・シャワー浴にする
・マットを敷いて怪我しないようにする
などがあります。
浴槽内で発作が起こったときは、お湯から顔を上げたり栓を抜いて気道確保を優先します。
【運動】
運動中に発作を起こすことは稀であり、最近ではストレス発散になり適度な運動が推奨されています。ただし、水泳は浅くても泳げなくなるため主治医の先生と相談の上で行っていく必要があります。
【光刺激】
テレビやゲーム、パソコンなどの光の刺激により、発作が誘発される場合があります。明るい部屋にする、短時間にする、離れた場所から見るなど工夫しましょう。
また、学校生活を送る上で、緊張する場面、疲労につながる場面があると思います。学校の先生にあらかじめ伝え、発作時の対応などに備える必要があります。
てんかん持ちだから‥と、特別扱いして子育てする必要はありません。プラスアルファで気をつけたり工夫する場面は増えますが、過保護にはせずのびのびと成長していくお子様を見守りましょう!
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