施設など道具や環境が整った場所だけでなく、遊具が少ない場所でもできる感覚面や運動面を育てるための運動を紹介していきます。
①抗重力姿勢、姿勢コントロールを育てる活動
●毛布そり
子どもが毛布の上に乗り、もう一人が毛布を引っ張ります。乗っている子どもは落ちないようにバランスを調節する力が必要になります。引っ張る方は手指の力、全身の筋力が必要になります。引っ張りながら相手が落ちないようにスピードや曲がり方を調節することで他者の身体の動きをイメージすることもできるようになります。
●逆さハイハイ
背中を下にしたハイハイでは、腹筋と背筋が同時に働くことで体幹部分を促通させる効果があり、体幹部分の強化につながります。また、腕の力をつけることもできます。
②身体図式・身体イメージを育てる活動
●背中に書いた文字を当てる
背中など目に見えない部分の認識が難しいお子さんには、その部分の感覚を認識する活動として取り入れるとよいと思います。
●目隠し迷路
目隠し状態でゴールまで向かうことでどれくらいどの方向に動いたのかを感知する前庭感覚や固有受容覚を促すことが出来ます。スイカ割のようにして言葉を使う方法では、目隠しした人を誘導するには言葉を操る力や相手の考えを推測するスキルが必要になります。
③正中線交差・両側協調を促す活動
●平均台上でボール渡し
平均台など狭い台などに立ち、両手にボールを持った姿勢からスタートします。足を動かさずにボールを渡していくことで身体のひねりや正中線を超えた動きを引き出すことが出来ます。スプーンなどを使うと更に難しい動きになります。
学校などでレクリエーションとして行なっているものもあるかと思います。ご家庭でもできる簡単なものもありますので、ぜひ試してみてください。
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