当ステーションには理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のセラピストが在籍しております。理学療法士や作業療法士はよく耳にしますが、言語聴覚士というお仕事をご存じでしょうか。今回は言語聴覚士のお仕事について簡単にお話をしてみたいと思います。
言語聴覚士は、脳卒中や進行性疾患により、ことばが後天的に話せなくなった方々に対して言語のリハビリをすることが多いです。また、脳の器質的な損傷により嚥下障害(飲み込みが上手くいかない状態)を呈した方々に対して食事形態の提案や体幹角度の調整検討、食事摂取方法の提案、代償手段の検討なども行います。成人のイメージも強く持たれがちではありますが、小児のことばの発達も支援しております。自閉症や聴覚障害のようにコミュニケーションで使うことばに支援が必要な子どもも沢山いますし、学習障害のように読み書きで使うことばに支援が必要な子どももいます。そのほか、構音(発音)が苦手な子どもや吃音(どもり)のある子ども、両親が外国人で日本語を話せない子どもなど、ことばの発達やコミュニケーションに困難が生じている子どもは多種多様です。ことばやコミュニケーションで困っている子どもたちが人との会話や読み書きを好きになり、大人になって社会で活躍できるように支えるのが言語聴覚士の仕事です。言語聴覚士の活動範囲は拡大傾向で、病院だけでなく発達支援センター、障害児施設、地域の発達支援事業所、保育所など様々な場所に在籍しています。
ことばの発達やコミュニケーションにつまずきがあることで、子どもたちが自信を無くして辛い思いをしているかもしれません。また、ご両親も自分を責め、「ちゃんと大人になれるだろうか」と将来を心配しているかもしれません。このような子どもや親の気持ちを理解するためのカウンセリングも大切な仕事の一つです。言語聴覚士はいつでも親子の味方であり、幸せや生きがいを見出すお仕事です。
当ステーションでは、小児から成人まで幅広い年齢の方々が利用してくださっております。何かお困りごとがありましたら、いつでも相談をしてくださいね。
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