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NS岩﨑

食中毒について

1年のうちで最も食中毒が多いのは高温多湿の夏場ではなく、10月が最も多いことは案外知られておらず、注意が必要な時季でもあります。


食中毒の原因は細菌・ウイルス・寄生虫など色々ありますが、特に秋に注意したいのは(1)細菌、(2)寄生虫、(3)自然毒の3つです。

秋は行楽シーズンですので、弁当を持参してのハイキングや屋外でのバーベキュー、さらに祭礼などの機会も多くなります。その際、食材に付着していた細菌が原因となって発生する食中毒も少なくありません。秋は夏に比べて細菌への備えがおろそかになりがちなので、気をつける必要があります。

また、アニサキスなど寄生虫の食中毒も秋に増える傾向があります。サンマやサバ、サケなどのアニサキスが寄生する魚介類が旬を迎え、口にする機会が増えるからです。

これに加えて、自然毒によるものがあります。秋はキノコなどの自然毒が原因となる食中毒が増える傾向にあるのです。自然毒は旬を迎えたフグや野草にも含まれますので、注意が必要です。


細菌性食中毒予防へ厚労省は、細菌を食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」の三原則の徹底を呼びかけています。


細菌をつけないためには手洗いはもちろん、弁当箱などの容器や調理器具を洗剤でよく洗い、熱湯や漂白剤で消毒して十分に乾燥させる必要があります。食材も流水でよく洗う必要がありますが、肉類は水洗いすると付着している細菌が飛び散ってしまう可能性があるので、加熱殺菌してください。


細菌を増やさないためには食材の水分を切って、食べるまでの間の繁殖を防ぎます。煮物は盛り付けカップで仕切るなど、食材の保存と詰め方を工夫してください。水分が出やすいレタスやサラダ菜は、避けたほうが無難です。細菌をやっつけるためには、加熱が必須です。肉料理は中心部が1分間以上75℃を超えるのが目安です。卵料理は固まるまで加熱し、ハムなどの加工食品も念のため加熱調理してください。作り置きの総菜を使うときは、必ず火を通してから冷まして容器に入れること。ごはんも蒸気がこもらないよう、冷ましてから詰めるようにしましょう。


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