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PT世良

高齢者と骨折について

高齢者は骨粗鬆症により骨の強度が低下する事でわずかな衝撃で骨折してしまいます。骨折後は骨がつくまで安静にしたり、手術をしたりします。結果、寝ている時間が長く筋力低下や関節が硬くなる、体力の低下、最悪の場合肺炎を引き起こし命の危険に繋がる可能性があります。今から骨折の発生要因や対策について書いていこうと思います。

①骨粗鬆症

骨の強度は30歳代をピークに徐々に低下していきます。またホルモンの関係上、女性の方が低下しやすいとされています。

骨粗鬆症の進行には日光浴の不足、運動不足、飲酒、喫煙など生活習慣が関係していると言われています。いま一度生活習慣を見直してみて下さい。

②筋力低下

腰から足にかけての筋力は体重を支えるのに重要です。しかし、筋力が低下すると十分に体重を支えられなくなり、バランスが取りにくくなります。筋力低下を防ぐためには、日頃の運動が大切です。スクワットのような体重をかけた運動は効率的に筋力を鍛える事ができます。またラジオ体操も全身運動になります。

③生活環境面の問題

躓いた、滑ったなどの転ぶ原因は身体機能の問題だけでなく、生活環境面に問題がある場合があります。例えば生活動線上のコードに引っかかる、小さな段差に躓くなど様々です。また、転外より自宅内で転倒する方が多い印象があります。自宅内は慣れていて油断した…などと多く聞きます。いま一度自宅内に目を向けて頂き、床に物が散らばってないか、躓きそうな場所がないかなどを確認してみて下さい。

④認知症

認知症による注意力の低下や、実際には困難な動作を本人は「できる」と過信し、動いた結果、転んでしまう事があります。認知症は本人だけでの解決は困難です。周囲の手伝いなどが必要になります。

以上のような要因が高齢者が転倒してしまう原因となります。最近ふらつき目立ってきた、転びそうになる事が増えたなどありましたら、是非ご連絡下さい。コンディショニングや自宅環境の提案などさせて頂きます。


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