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NS橋爪

鼻水の色について

鼻水には、透明なものから黄色や緑色、茶色いもの、黒いものといくつかの色の特徴があります。また、粘り気が少なくさらさらしたものや粘り気が多くドロっとしたものなど、性質の特徴もあります。

これらの特徴によって原因となっている疾患がわかることがあります。とくに黄色や緑色、赤や褐色の鼻水が続く場合は、お早めに耳鼻咽喉科を受診してください。放置して適切な治療を受けないと急性で治りやすいものが慢性化してしまったり、重篤な疾患が隠れていたりする場合があります。


●透明な鼻水

透明な鼻水の場合、一般的にはサラサラと粘り気がなく垂れやすいといった特徴があります。

・考えられる病気

風邪の初期、アレルギー性鼻炎、鼻性髄液漏


●白い鼻水

透明な鼻水に粘り気がでてくると白っぽく半透明になります。

・考えられる病気

風邪が悪化してくるとよく見られます。


●黄色い鼻水

鼻水が黄色い場合、炎症による化膿が考えられます。一般的には粘り気があり臭いますが、上顎洞嚢胞による鼻水の場合は黄色くてサラサラしているのが特徴です。

・考えられる病気

粘り気がある場合:悪化した風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など

粘り気がない場合:上顎洞嚢胞


●緑色の鼻水

緑色の鼻水は一般的には粘り気があり臭います。感染した細菌などの死骸が含まれて緑色っぽくなっていることが考えられます。


鼻水は、その色と粘り気によって、鼻の中がどんな状態になっているかのバロメーターになります。色の変化は、出血の有無や免疫機能の状態をあらわしていますし、粘り気の有無は炎症の状態に関係しています。たとえば、赤や茶色(褐色)になると鼻の内部で出血があるサインですし、黄色や緑の鼻汁は免疫機能が働いて炎症による老廃物や細菌などの死骸が混じっているサインになっています。粘り気のないサラサラした鼻水の場合は、炎症の初期やアレルギー反応、稀には髄液の場合があり、粘り気のある鼻汁は細菌やウイルスへの感染やアレルギーによる炎症が進んだ状態をあらわします。鼻水に色がついてきた、粘り気がでてきたなどのケースでは、はやめに耳鼻咽喉科を受診しましょう。


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